X Lossless Decoder 20071114

以前にも紹介したことのある「X Lossless Decoder」がアップデートしております。

今までの細かいアップデートは紹介しておりませんでしたが、iTunesQuickTimeの仕様変更について書かれていましたので、引用させてもらいます。

AACエンコーダでABRモードとunconstrained VBRモードをサポート (GUI)
利用にはLeopardもしくはQuickTime7.3がインストールされたTigerが必要です。各モードの説明をしておくと


CBR
曲の中で常にビットレートを一定に保つモード。ただし、ビットリザーバが働くので、厳密にビットレートが一定な訳ではない。


ABR
曲全体の平均として目標とするビットレートに保つモード。CBRよりは広い範囲でビットレートを一定に保とうとするので、局所的にはCBRよりもビットレートの変動が大きい。


VBR (制約付き)
目標のビットレートに応じて、ビットレートの変動幅をある程度制限するモード。VBRの利点を完全に生かす事はできないが、VBRよりはエンコード後のビットレートを予想し易く、ABRよりは品質が保証される可能性が高い。これまでのバージョンのXLDやiTunesVBRはこれを用いている。


VBR
真の意味でのVBR。目標とする品質を一定に保つため、一切の制約を受けずにビットレートを変動させる。品質が保証される可能性が高い反面、エンコード後のビットレートは予想しにくい。CoreAudio/QuickTimeに実装されたものでは、品質の目標値を0〜127の値で指定するが、0でおよそ32kbps、90でおよそ128kbps、127でおよそ192kbpsが目安となる。

と書かれているように、QuickTime 7.3をインストールすると「AACエンコーダでABRモードとunconstrained VBRモードをサポート」するようになっているということです。


iTunesの不具合と書かれていることが多いようですが、これは仕様を変更したことを、アップルが正式にアナウンスしなかったということが、ことの原因ですね。
多くのユーザが使用しているアプリケーションであるわけで、今回のアナウンスなしの仕様変更には、ユーザを混乱させるばかりです。


ですので、アップデートされる場合は、基本的なアップデートのセオリーである

  • 不具合情報を確認してからアップデートする
  • バックアップする

この2点を実践されることが対処する方法となるわけですね。


あっ、これって「Time Machine」のことね。。。